共同通信社によると、防衛省の文官統制規定を廃止する方向を固めた、
この決定は、日本の軍事状況に大きな影響を与える決定だ。ネットの様子
を見ていると、文民統制と間違っている人や、文民統制ではないと安心してい
る人がいるがこの決定は、日本の未来に大きな影響を与える可能性がある
重大な決定だ。緊張感を持って考えてほしい。
防衛省、背広組優位を転換「文官統制」規定廃止へ http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022101001770.html
共同通信社
まずは、文民統制と文官統制の違いから
文民統制
文民統制とは、非軍人である人間が、軍部を統制し、
軍部の暴走を防ぐ仕組み。
文官統制
文官統制とは、シビリアンコントロールを、
より強固な仕組みにするため、大臣と、軍
部の間に、非軍人の公務員を入れる仕組み
今回の決定でどのように変化するか?
もしくは
こうなる
背広組=超難関試験国家一種に合格したエリート官僚
制服組=防衛大を卒業した現場からのたたき上げ
何が問題か?
簡潔に話すと、文民統制が弱まる。
今までは、が制服組の意見に流され背広組という国家一種に受かった超エリートが防衛省の最終決定権を持っていたが、これからは、防衛大学を卒業しただけの人々が最終決定権を握る可能性が高い。背広組が大臣と制服組の間にいる意義は大きい。大臣ないように、非軍人の背広組が補助する役割があるからだ。前回の戦争は議会に従わず、軍部が暴走してしまった。戦後70年間、背広組のおかげで、制服組を抑えることができたが、今回の決定によって、最終決定権を制服組に与えてしまう。仮に、防衛省全体で暴走が始まった場合、大臣などの政治家だけで、暴走を止められるのだろうか。
私は止められると思わない。そもそも、なぜこの制度をなくす必要があったのか疑問だ。一説によると、現場を知らない、背広組が制服組に命令することを嫌っての結果だというが、文官統制の重要性は、背広組自身が良くわかっているはず。にもかかわらず、廃止を決定したのには、ただならぬ理由があるはずだ。
理由として考えられるのが、中谷防衛大臣は元制服組なので彼が官邸に要請し、官邸とともに現背広組に圧力をかけたのではないか。
いずれにせよ、自衛隊の文民統制を弱めるこの決定には断固反対である。